Perl vs WindowsFS

10分のつもりで120枚ぐらいありますが

TAKESAKOメソッド(高橋メソッド？)では5分で100枚って書いてあったから大丈夫

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  my $profile = {
    name => '嶋田 裕二',
    id   => 'xaicron',
    age  => 23,
  }

すぎゃーんさんをパクり参考にしました

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Blog: にひりずむ::しんぷる
(http://blog.livedoor.jp/xaicron/)

※id:xaicronの方はなんだかエロいことが書いてあるので大人になってから見ましょう（今は完全に放置ですが）

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• プログラミング歴 3年ぐらい
• 初めて触った言語 PHP
• 今はいろいろ (perl, java, javascript, python, actionsctipt3, C?, Lua?, Haskell?, Go?...)

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ちなみに

PHPは難しかったので挫折しました

当時はサーバー構築とかDB構築とかしないと動かないと思ってた

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好きな言語は もちろんPerl

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"I ♥ Perl"

さて

今日は、WindowsでPerlを今より少しだけ便利につかえるかもしれないモジュールを書いたのでご紹介します。

その名も

Win32::Unicode

予備知識

予備知識

Windowsのファイルシステムの文字コードについて

予備知識

• cp932
• 8.3形式 (PROGRA~1とか)
• Unicode (UTF16-LE)

Windowsでは1つのファイルに対して上記3種類のものが扱える

予備知識

Perlで通常扱えるのはcp932のみ

> ファイル名にUnicodeが含まれている場合は「?」になってしまう。

予備知識

こっちが「?」だよ！！！

予備知識

OSのバージョンによっては、8.3形式で帰ってくることも。

> 単純な読み書きは出来るが、Unicodeな名前にrenameとかは出来ない

予備知識

デモ1

予備知識

宮川さんのこの辺の記事もPerlとUnicode問題について詳しいです。

• http://subtech.g.hatena.ne.jp/miyagawa/20070513/1178988848
• http://subtech.g.hatena.ne.jp/miyagawa/20070513/1179038019
• http://subtech.g.hatena.ne.jp/miyagawa/20070815/1187134943

予備知識

どうすればいいの・・・？

> Windows捨ててLinuxとかMac使おうぜ！！

最近だとKindle

予備知識

でもWindowsじゃないとエロゲーが出来ないよ！！

> エロゲーもPerlもしたいよ！！

予備知識

なんとか扱えるように出来ないか？

> Win32::APIを使うといいっぽい！

Win32::APIとは

• その名の通り、Windowsを扱うためのAPI
• Win32::APIはPerlのバインディング
• Active PerlおよびStrawberry Perlには標準で付属
• これを使えばDLLの関数をPerlから呼び出すことが可能に

Win32::APIとは

use Win32::API;
my $MessageBox = Win32::API->new(
    "user32",      # 呼び出し元DLL名
    "MessageBoxA", # 呼び出す関数
    "NPPN",        # 関数の引数
    "N"            # 戻り値
);
$MessageBox->Call(0, "Hello, Casual!\n", "Message", 4096);

こんな感じで関数を呼び出してつかう

Win32::APIとは

使わない場合

use DynaLoader;
sub GetProcAddress {
    my ($DLL, $API) = @_;
    my $path = "$ENV{SystemRoot}\\system32\\$DLL";
    my $libref = DynaLoader::dl_load_file($path);
    pack "L", DynaLoader::dl_find_symbol($libref, $API);
}
my $x86 = ""
. "h\0\0\0\0"
. "h" . pack("P", "Message")
. "h" . pack("P", "Hello, World!\n")
. "h" . pack("L", 1024)
. "\xb8" . GetProcAddress("user32.dll", "MessageBoxA")
. "\xff\xd0" # call eax
. "\xc3"     # ret
;
DynaLoader::dl_install_xsub("X",unpack"L",pack"P",$x86);&X;

ちょっと難しい

Win32::APIとは

これを使えばUnicode文字が含まれてるファイルを扱える。

詳しくはhttp://subtech.g.hatena.ne.jp/miyagawa/20070815/1187134943

Win32::APIとは

が、しかし。

Win32::APIとは

• 毎回API叩くとかやってられない
• インターフェースがPerlっぽくない
• ちょっとでも引数の指定をミスるとSEGV
• Unicode用のAPIは引数も戻り値もUTF16-LE(しかもNULL混じり)

というわけで

いろいろありましたが、

やっと本題

WindowsのUnicode関連のあれこれをすっきり解消したい！!

そんなあなたに

Win32::Unicode

Win32::Unicode

• WindowsでUnicodeなファイルとかを簡単に扱えるWin32::APIのラッパー
• Perlで普通にファイルを扱うのとほとんど同じ感覚で使える
• Perl内では常にflagged utf8で扱うのでモダンな気持ちを味わえる
• ついでにコマンドプロンプトにもそのままutf8な文字を出力しちゃう
• 兎に角、関数をエクスポート

Win32::Unicode

Win32::Unicodeを使ったら

• 彼女が出来ました
• 借金が無くなりました
• 猫アレルギーが治りました
• 声優検定で合格しました

といったことはありませんが、便利です。

Win32::Unicodeの構成

Win32::Unicodeの構成

• Win32::Unicode
• Win32::Unicode::Console
• Win32::Unicode::Constant
• Win32::Unicode::Dir
• Win32::Unicode::Encode
• Win32::Unicode::Error
• Win32::Unicode::File
• Win32::Unicode::Native

Win32::Unicodeの構成

単体で使う可能性があるものは以下の6つ

• Win32::Unicode
• Win32::Unicode::Console
• Win32::Unicode::Dir
• Win32::Unicode::Error
• Win32::Unicode::File
• Win32::Unicode::Native

Win32::Unicode::Console

Win32::Unicode::Console

• flagged utf8な文字をそのままコマンドプロンプトに出力できる
• cp932以外の文字が含まれていてもOK (MSゴシックが対応していれば)
• Perlを通さずにコンソールに直接ぶっこむ
• リダイレクト時は普通にPerlのprintを使う

Win32::Unicode::Console

エクスポートされる関数

• printWW
• printfWW
• sayWW
• warnWW
• dieWW

全部「W」がつく

Win32::Unicode::Console

use strict;
use warnings;
use utf8;
use Win32::Unicode::Console;

printW 'I ♥ Perl';

flagged utf8をそのままコマンドプロンプトに出力できる

Win32::Unicode::Console

デモ2

Win32::Unicode::Console

便利！！

Win32::Unicode::Console

• ほとんどの場合、binmode STDOUT => ':encoding(cp932)'で対応できる
• リダイレクトするときは標準のprintを使用するので、binmodeが必要
• flushされるタイミングがなんか微妙

Win32::Unicode::File

Win32::Unicode::File

• Unicodeが含まれるファイルの読み書き
• IO::Fileっぽいインターフェース
• 引数はflagged utf8
• あとはファイル移動、削除、コピー

Win32::Unicode::File

エクスポートされる関数

unlinkW renameW copyW moveW touchW

file_type file_size

Win32::Unicode::File

IO::Fileっぽく

use strict;
use warnings;
use utf8;
use Win32::Unicode::File;

my $wfile = Win32::Unicode::File->new;
$wfile->open('>', '森鷗外.txt'); # Unicodeファイル
$wfile->binmode(':encoding(cp932)');
$wfile->write("こんにちわ Unicode\n");
$wfile->close;

Win32::Unicode::File

素のPerlっぽく

use strict;
use warnings;
use utf8;
use Win32::Unicode::File;

my $fh = Win32::Unicode::File->new;
open $fh, '>', "I \x{2665} Perl.txt"; # Unicodeファイル
binmode $fh, ':encoding(cp932)';
print {$fh} "こんにちわ Unicode\n";
close $fh;

Win32::Unicode::File

デモ3

Win32::Unicode::File

use utf8;
use Win32::Unicode::File;

my $file = "I \x{2665} Perl.txt";
if (file_type f => $file) {
    print file_size $file;
}

Win32::Unicode::File

• file_typeは -X演算子の代わり
• typeを重ね打ち出来る
• file_type rhf => $fileとか (読み込み専用で隠し属性のファイル)
• file_sizeはそのまま

Win32::Unicode::File

TODO

• まだstatとかflockとか未実装
• たぶん4GB超えるファイルが扱えない（気が向いたら対応）
• -X演算子が使えない (なんかやり方知ってる人いたら教えてください＞＜)

Win32::Unicode::Dir

Win32::Unicode::Dir

• Unicodeが含まれるディレクトリの操作
• File::Pathの機能
• File::Findの機能
• getcwdとかchdirとかその辺

Win32::Unicode::Dir

エクスポートされる関数

mkdirW rmdirW getcwdW chdirW findW finddepthW

mkpathW rmtreeW mvtreeW cptreeW dir_size file_type file_size

Win32::Unicode::Dir

use utf8;
use Win32::Unicode::Console;
use Win32::Unicode::Dir;

my $wdir = Win32::Unicode::Dir->new;
$wdir->open('森鷗外');
for my $file ($wdir->fetch) {
    sayW $file;
}
$wdir->close;

Win32::Unicode::Dir

デモ4

Win32::Unicode::Dir

File::Find

use utf8;
use File::Find;

find sub {
    my $file = $_;
    my $full_path = $File::Find::name;
    my $cwd = $File::Find::cwd;
    printf "%s : %s : %s\n", $file, $full_path, $cwd;
}, '.';

Win32::Unicode::Dir

File::Find Win32::Unicode::Dir版

use utf8;
use Win32::Unicode::Console;
use Win32::Unicode::Dir;

findW sub {
    my $file = $_;
    my $full_path = $Win32::Unicode::Dir::name;
    my $cwd = $Win32::Unicode::Dir::cwd;
    printfW "%s : %s : %s\n", $file, $full_path, $cwd;
}, '.';

Win32::Unicode::Dir

$Win32::Unicode::Dir::nameとか長すぎるので、第一引数で受け取れます。

Win32::Unicode::Dir

File::Find 第一引数版

use utf8;
use Win32::Unicode::Console;
use Win32::Unicode::Dir;

findW sub {
    my $perf = shift;
    printfW "%s : %s : %s\n", $perf->{file}, $perf->{path}, $perf->{cwd};
}, '.';

Win32::Unicode::Dir

超すっきりしましたね！！

Win32::Unicode::Dir

• rmtreeWとかcptreeWとかはFile::Pathと一緒です
• dir_sizeはディレクトリ配下のファイルを再帰的に足し算して返します。(なのでクソ遅い)

Win32::Unicode::Error

Win32::Unicode::Error

• 「or die $!」 の代わりに使うやつ
• 日本語でエラーメッセージが表示されちゃうすぐれもの！
• といってもWindowsのエラーメッセージなのでお察しください

Win32::Unicode::Error

エクスポートされる関数

• errorW のみ

Win32::Unicode::Error

use utf8;
use Win32::Unicode::Console;
use Win32::Unicode::File;

my $fh = Win32::Unicode::File->new;
open $fh, '<', '存在しない.txt' or dieW errorW;
print join "\n", <$fh>;
close $fh;

Win32::Unicode

Win32::Unicode

• 今までのモジュールを全部useして関数も全部エクスポートする
• 実際使うときはこいつだけuseすればOK

さて

ここまで来て言うのもアレですが、

「W」はさすがに無くね？

ｗｗｗ

「もうWなんて飽き飽きなんだよ！」

「おれはもっと普通にやりたいんだよ！！」

Win32::Unicode::(File|Dir)->newとかやってられないよ！！

そんなあなたに

Win32::Unicode::Native

Win32::Unicode::Native

• useするだけでほぼ完全に普通のPerlと同じように扱える
• 新しいことを覚えたくないあなたにぴったり
• CORE::GLOBALは書き換えず、あくまでエクスポート
• なので有効範囲はuseしたところのみ
• 例外として、print系は変更範囲がプログラム全体に及ぶ

Win32::Unicode::Native

エクスポートされる関数

いままでのから「W」を抜いたやつ

Win32::Unicode::Native

use utf8;
use Win32::Unicode::Native;

print "flagged utf8な文字も普通にいける";

# Win32::Unicode::File->newとかしない
open my $fh, '>', '森鷗外.txt' or die error;
print $fh "ほげほげ";
close $fh;

# Win32::Unicode::Dir->newとかしない
opendir my $dh, "\x{2600}" or die error;
say join "\n", readdir $dh;
close $dh;

Win32::Unicode::Native

完全にそのまま！！

Win32::Unicode::Native

ちなみに

use Win32::Unicode '-native'

でもOK

Win32::Unicode::Native

デモ5

Win32::Unicode::Native

• ベアワードなファイルハンドルが扱えない (FH とか)
• STDOUTをtieしているので影響範囲がプログラム全体に渡る
• Win32::Unicode自体、中でいろいろやっている分、遅い (tieとかblessとかエンコードとかAPIコールとか)

だけど便利！！

かもしれない

そんなわけで

Perl vs WindowsFS

↓

Perl ♥ WindowsFS

これからはもうUnicodeのファイルが来てもプッツンしない

健全な生活を歩むことができるようになりますね！！

Win32::Unicodeを使えば

• 今まで包茎で悩んでいた時間をエロサイトを閲覧するなど有効活用できるようになる
• 全裸で街を出歩いても捕まらなくなる (半裸で出歩くというストレスが無くなる)
• どれだけハンバーガーを食べても健康美は揺るがない
• などなど。。。

WindowsでPerlを使うときはぜひ使って見てください！！

開発はgithubで行ってます (http://github.com/xaicron/p5-win32-unicode)

CPANにあげる予定

そんなわけで

まとめ

初めて話をしたので至らない点も多かったと思いますが

最後まで聞いていただいてありがとうございました。

Casual Perlはゆる～いつながり

気軽に集まれるプログラマーの輪が広がっていくと、いろんなものがもっともっと生まれていくと思います。

これからもこういった集まりとかが出来るとすごくいいですね！！

今までトークしたことない自分も何か話せたし

普段は聴いているだけの人でも

ちょっとした勇気でスピーカーになれる！！

まぁ聴いているだけでもいいんですが。

結局何が言いたいかというと

Casual Perl++

開催してくださったyusukebeさん本当にありがとうございます！！

というわけで

ご清聴ありがとう
ございました。